毎月ひとつ、「動詞」の働きが失われる世界の物語

世界はまだ、 言い終わっていない。

毎月ひとつ、世界を動かす「動詞」が失われる。人々は神の不在を季節として受け入れ、暦・保険・産業を組み替えて暮らしている。

たとえば七月は「流れる」が消える。川・交易・噂が止まる。

この世界の決まり

  1. 1

    月がかわる

    一年は十二か月。月がかわるたびに、一つの動詞が世界から失われます。

  2. 2

    働きが止まっていく

    その動詞が表す働きは、月のはじめにはまだ残っていますが、月末に近づくほど止まります。順番は毎年同じです。

  3. 3

    暮らしがかわる

    だから人々は、仕事も予定も月ごとに組みかえて暮らしています。

十二の欠け月

ことばがひとつ欠けているので、十二の「欠け月」と呼んでいます。その月に消えることばと、暮らしに起きることを並べました。

月番とは

消えたことばの代わりを、ひとりで引き受ける人がいる。

主人公は、その月に失われた動詞の代役を、世界でただひとり務める月番(つきばん)。一月には彼だけが終わらせることができ、三月には彼だけが人の名を呼べる。その力の代償として、彼はひと月ごとに「あるもの」を失う。

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一月、何も終われない月の話。三人が受けた、一件の仕事から始まります。

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五つ選ぶだけ

あなたなら、どの月で暮らせるか

五つの問いに答えると、あなたに向いた月がひとつ出ます。結果はその場に表示されます。

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この世界

欠けの深さは、年によって変わる

どの月にどの動詞が失われるかは毎年同じで、暦として出版されています。変わるのは、どれくらい深く欠けるかです。欠け予報士が、天気予報のようにその年の深さを予測します。

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