08

八月

この月に消えることば

燃える

火・熱・発酵・情熱が始まらない。

この月の暮らし

冷食の月、祭りも喧嘩も起きにくい

八月に残された記録

01ひとこと記録

新しい火が点かないので、七月から継いだ種火を宿ごとに分けている。火を借りに行くのが、この月の挨拶だ。

02欠け月生活記録

八月二日。火打ち石を百回打って、あきらめた。七月のうちに干物と漬物を作りだめしておいてよかった。今月の献立は冷たいものばかりだが、客は文句を言わない。祭りも静かだ。新しく喧嘩を始める者もいない。穏やかな月で、それが少しさびしくもある。仕込んだ酒は、月明けまで待つしかない。

03観測記録

観測地:街道の宿・竈朔からの日数:二日渋りの度合い:半止まり観測事項:新規の着火が不能。既に燃えている火は継続。発酵の進行も停止(管轄録により「燃える」の管轄)。暮らしへの影響:煮炊きを中止し、冷食へ全面切替。醸造は月明けまで停止。白暦院への具申:種火の管理を各戸の義務とし、失火時の再配布経路を定められたい。

八月の記録を書く

この月の住人として、見たことを一行から書けます。

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