十二の欠け月
一年で、十二のことばが消える。
一年は十二か月。その月ごとに、一つの動詞が失われます。その動詞が表す働きは、月末に近づくほど止まっていきます。気になった月から読めます。
月の一覧
01
一月
終える
何も死ねない。契約が切れず、火が消えない。
02
二月
隔てる
錠・壁・皮膚・国境などの境界が曖昧になる。
03
三月
呼ぶ
名前が相手に届かない。
04
四月
引く
重力と執着が軽くなる。
05
五月
積もる
記憶・貯蓄・雪などが積もらない。
06
六月
眠る
誰も眠れず、夢が路上に漏れる。
07
七月
流れる
川・交易・噂が止まる。
08
八月
燃える
火・熱・発酵・情熱が始まらない。
09
九月
実る
成長・治癒・妊娠・醸成が止まる。
10
十月
映す
鏡像・記録・真偽の検証が働かない。
11
十一月
廻る
車輪・循環・物流が止まる。
12
十二月
還る
出た者が帰れない。
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