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十一月

この月に消えることば

廻る

車輪・循環・物流が止まる。

この月の暮らし

物流停止、暦そのものへの不穏

十一月に残された記録

01ひとこと記録

車輪が回らないので、荷は全部背負って運ぶ。肩がもたない。

02欠け月生活記録

十一月九日。水車が止まった。粉は十月のうちに挽いてある。足りるはずだ。背負子と天秤棒だけで暮らすのは、思ったより悪くない。歩く速さが、みんな同じになる。ただ、月の終わりが近づくと、誰も口をきかなくなる。廻らない月には、暦の話をする者が増える。この暦がちゃんと次へ進むのかどうか、たしかめる術がないからだ。

03観測記録

観測地:街道の宿場朔からの日数:九日渋りの度合い:半止まり観測事項:車輪の回転が不能。街道上に停止した荷車を四十二台確認。水車もすべて停止。暮らしへの影響:積荷を分割して人力搬送へ切替。搬送完了までに二十日を要した。白暦院への具申:十一月の輸送契約は、履行期限を月明けまで自動的に延長する扱いとされたい。

十一月の記録を書く

この月の住人として、見たことを一行から書けます。

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